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炭酸水について

近年、糖分を含まない「無糖炭酸水」が身近なものになってきていますが、無糖であれば炭酸水を水の代わりに水分補給に利用しても健康に問題はないのでしょうか?
正解は、(1)基本的に問題はない です。

 

■炭酸水は骨を弱くする?

 まず、炭酸水を水と同じように水分補給に使ってもいいかという点。「炭酸水は、炭酸ガスを含む水で、通常の水と同じように体内に吸収されます。胃の中でガスの気泡が拡大するので、通常の水を飲んだときより満腹感を強く感じ、食べ過ぎ予防にもなります。ただし、運動する場合は、多くの水分補給が必要になるので、炭酸水より普通の水を飲んだほうがいいでしょうとのこと

■胃への刺激は? 塩分は?

 このほかの炭酸水と健康に関する疑問点として、「胃を刺激するのではないか」「塩分が多いのではないか」「歯のエナメル質を溶かすのではないか」といったものがあります。

 胃への刺激に関しては、炭酸水を飲むと気泡が胃で拡大するため、「胃酸が逆流する人、過敏性腸症候群のある人、胃潰瘍のある人には、炭酸水は適しません」

 塩分(ナトリウム)は、ほとんどの炭酸水に含まれていないか、含まれているとしても微量です。例えば、「ペリエ」100mLには、ナトリウムが1.18mg含まれています。ナトリウム量(mg)×2.54=食塩相当量(mg)なので、ペリエを500mL飲むと、食塩を15mgほど摂取することになります。ちなみに、厚生労働省が推奨する、1日当たりの塩分摂取の目標量は男性8g(8000mg)未満、女性7g(7000mg)未満です。

 最後に、エナメル質について。「炭酸水の多くは酸性のため、カルシウムを溶かすことが懸念されています。英国の研究者の報告によると、水よりは酸性度がわずかに高いものの、炭酸水で歯のエナメル質が溶ける可能性は非常に低く、糖入りの清涼飲料水に比べると、100分の1以下」

 以上から、「炭酸水による体への影響はほとんどなく、基本的には水の代用としても活用できます」とのこと。ただし、糖分や風味が加わった炭酸水は、清涼飲料水と同じでカロリーに要注意です。

(日経Gooday編集部)

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