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予防歯科とは??

当院の「予防」に対する考え方

私達の使命は歯医者の利用の仕方を根本から変えてもらう事だと思っています。

歯医者は、痛みがある時や詰め物などが外れた時に受診する方が多いと思います。
その場合、実はかなり状態が進行している事が多く、当然治療も大掛かりになります。
そして、頑張って治療が終わり『歯を治療したからもう安心!』と思われる方が多いと思いますが、実は、治療した歯というのは再発のリスクがとても高いのをご存知でしたか?

院長

歯は生まれ持ったまま天然の歯が一番強く長持ちします。
安易に治療してしまうと、数年後に治療を繰り返すといった治療の悪循環に陥ります。

そうではなく歯科医院を『治す』場所から『守る』場所へと変えて行ったら、皆様のお口は生涯安泰です。
皆様のお口を守るために一生懸命アドバイス、クリーニングを致します。
是非、予防歯科に取り組んで健康に過ごして頂く事を切に願っております。

当院の虫歯にさせない・歯周病にさせない予防処置の「体制」

予防処置における当院の体制をご紹介します。

体制1科学的根拠に基づいた予防プログラム

当院では「科学的根拠に基づいた治療プログラム」を構築しています。

今や歯科医療も進歩し、「歯周病・虫歯にならないためにはどうすればいいのか」、「歯周病・虫歯になってしまった場合どのような処置をすれば改善するのか」などが科学的に実証されており、その通り行えば、歯周病・虫歯にもなりませんし、また歯周病・虫歯も改善します(重度の場合はケースによります)。

具体的には、各種口腔内検査等により、歯質の状態、歯周病・虫歯へのなりやすさなどのデータを取得し、PMTC(専門の機器を用いたプロによるクリーニング)やTBI(ブラッシング指導)、生活習慣改善を併用した患者様独自のオーダーメイドの予防プログラムを構築していきます。

  • ① 検査

    検査
  • ② ブラッシング指導

    ブラッシング
  • ③ PMTC

    PMTC
  • ④ 噛み合わせの調整

    検査
  • ⑤ カウンセリング

    ブラッシング
  • ⑥ 生活習慣の見直し

    PMTC

すべての治療は「検査」に基づく診査診断からスタートします。
この最初のステップが不十分、もしくは間違っていれば良くなるものも良くならないことがあります。当院で行っている検査で特に重要なステップを簡単にご紹介いたします。

悪さをする「原因菌」に直接アプローチするための各種検査

全国に歯科医院は約67,000件ありますが、虫歯はもとより歯周病の患者は減っていません。
それは歯周病・虫歯が原因菌による感染症であるということをきちんと理解していないからではないでしょうか?いくら歯垢や歯石を除去したとしても歯周病・虫歯は良くなりません。歯周病・虫歯は「感染症」ですので、そもそもの原因となっている「細菌」へのアプローチが必須です。当院では「唾液検査」「細菌検査」を活用し、まずは原因菌の特定、そしてその菌への効果的なアプローチ方法を探っていきます。

検査:「唾液検査」「細菌検査」による原因菌の特定

デントカルト

「唾液検査」に関して、初めて目にする方も多いかもしれません。
当院では「デントカルト」と呼ばれる唾液検査キット(有料)をご希望される方には、この検査をして頂いております。「唾液を検査して何が分かるの?」と思います。実は、非常に多くの大切なことが分かります。専門的になってしまいますが「唾液緩衝能」「PH」「プラーク付着量」などで、その方固有の「虫歯のなりやすさ」が判別できます。

唾液検査の他、「位相差顕微鏡」という特殊な顕微鏡を利用し、お口の中の「細菌」をチェックすることも行っています。

位相差顕微鏡

これらの結果からあなたオリジナルの予防プログラムの作成、予防処置効果の検証など、あなたの歯を守るための一歩進んだ歯科治療を実施します。

体制2専任の担当者が行うPMTC

衛生士

「毎日、歯を磨いているのに虫歯・歯周病になるのはどうしてですか?」

患者さんからよく聞かれる質問のひとつです。もちろん、毎日の歯磨き習慣は大切なことです。しかしながら、それだけでは虫歯・歯周病の予防ができないのもまた事実です。

バイオ

その秘密は、バイオフィルムとよばれる歯磨きをしていても除去できない強力な汚れにあります。
このことをお伝えするために、患者さんには次のような例え話をすることにしています。

たとえば、毎日、台所の三角コーナーの中にある生ごみを捨てますよね。
これがお口の中でいう、”歯を磨く”ことにあたります。しかし、毎日、生ごみを捨てていても1ヵ月もすると、”ヌメヌメ”してきますよね。
実は、これと同じことがあなたのお口の中でも起きているのです。

この三角コーナーのヌメヌメをきれいにするためにどうしているでしょうか?

おそらく、クレンザーなどの強力な洗剤を使用して、元通りのピカピカの状態に戻しているとおもいます。

三角コーナーと異なり、お口の中では、このような強力な洗剤を使用することはできません。したがって、それよりも安全なものとして、普段、あなたが使用している歯磨き剤を使用することになります。しかし、残念なことに歯磨き剤だけでは口の中の”ヌメヌメ”を完全に落とし切ることはできません。これが、毎日、歯を磨いていても虫歯・歯周病になってしまうメカニズムなのです。

お口の中にできる”ヌメヌメ”をバイオフィルムと呼び、虫歯菌・歯周病菌などにとってのバリアのようなものといえます。このバリアを壊さない限り、虫歯菌や歯周病菌に直接効果的な攻撃を加えることはできないのです。

このバリア(バイオフィルム)を除去するためには、歯科医院で定期的にPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と呼ばれる”プロによる機械を用いた歯のクリーニング”を受ける必要があります。

またこのPMTCには嬉しい副次的効果があります。
それは、この処置をすることで「本来の歯の白さが蘇る!!」という効果です。
これは歯石などを除去するとともに、ヤニ汚れ、茶渋などの着色も一緒に除去できるためです。

  • 治療前
  • 治療後

つまり、定期的(2~3カ月に1回)にクリーニングに通う事で、虫歯・歯周病予防にもなりますし、歯の白さを維持でき一石二鳥という事です。

体制3あなたに合った歯ブラシ提案/ブラッシング指導

虫歯・歯周病を予防するための適切なブラッシング方が存在します。
「バス法」「フォーンズ法」「縦磨き」などなど。
ほとんどの方がこのブラッシング法は実践されていません。といいますか、その存在すらご存じない方がほとんどだと思います。

ステップ1ステップ2ステップ3

ブラッシングはただ磨けばよいというものではありません。 多くの方は「磨いた」という事実だけで満足してしまい、肝心の「汚れ」はほとんど落せていないものです。

虫歯・歯周病を予防するには「ご自宅のセルフケア」と「歯科医院でのクリーニング」の2つが柱となります。この両輪のどちらか一方が欠けてもNGです。

適切なブラッシング指導、そして補助ツールとしての「歯冠ブラシ」や「デンタルフロス」の適切な使い方も積極的にお伝えしておりますので、このノウハウだけでも学びに来てみてください!!

  • ステップ4
  • ステップ5

また、当院では患者様一人一人にあった歯ブラシをプロの目線からご提案させて頂いておりますので、ぜひご相談ください!あなたの生活習慣、歯並び、噛み合わせ等を考慮し、一番適切な歯ブラシをご提案いたします!

体制4虫歯・歯周病予防だけでなく、もっと広い意味の予防を提唱

予防とは、「虫歯や歯周病にならないようにすること」です。
しかし、当院ではもう一歩先の「予防」を実践しています。

一歩先とは、「一生涯お口の健康を維持し、患者様の生活の質を向上させること」。

患者様

いくつか具体例をお話しします。
まず、虫歯・歯周病にならないためにはご自宅でのケアと歯科医院でのケアが必須になりますが、よりご自宅でのケアをしやすくするため、部分的に歯並びを改善したり、詰め物・被せ物を取り替えたりします。これは歯並びや不適切な被せ物等が原因で歯ブラシが隅々まで届かず汚れがたまることで虫歯や歯周病の原因になるためです。

また、「噛み合わせ」も生活の質を向上させるためには重要になります。噛み合わせが悪いと、しっかり物を咀嚼することが出来ません。そうなると、消化が不十分になるばかりか、内臓に大きな負担をかけ、様々な体の不調の原因となります。そして、噛み合わせが悪いことで、一部の歯に過度な負担をかけてしまう事になるので、負担がかかっている歯の寿命が短くなることもあります。更に、「噛む」という行為は脳に新鮮な血液を送り込む役割も持っているのですが、しっかり噛むことが出来ないと、脳に新鮮な血液がいきわたらなくなり「認知症」の発症率が高まると言われています。

あくまで一例をご紹介させて頂きましたが、お口の健康は身体の健康にも直結していることがお分かりになったかと思います。私たちは「お口の健康を維持させる」ことだけではなく、「身体の健康も担っている」という思いで日々診療にあたっています。